味わって食べたい

 

 ものを食べているときによく取り留めのない思いつきが浮かんできて、ぼんやり思索しながら黙々と腕を動かしているといつの間にか皿が綺麗になっている。セミオートで生存活動を行っているような感覚。味も薄っすらとしか覚えていない。まあたぶん気が抜けているから起きる現象であって、入浴中であるとか布団に入っているときも似たようなことは起きる。長湯する方ではないし、睡眠は五感を鎮めるものだからいいとして、食事をちゃんと楽しめないのはちょっと勿体ない気もする。毎日安くないお金を出しているのだし。

 本当だったら一日三回も食事をしたくない。一日一回、もっと言えば一週間に一回くらいでいい。だって面倒だし。お金かかかるし。時間もかかるし。風呂は一日一回で済むからいい。睡眠時間も削ろうと思えば結構融通が利く。やはり食事が一番面倒だ。したくないものをしなくてはいけないのだから、じゃあ、せめて少しは有意義にする努力をして、味わって食べるべきなんだろうけど、そもそもが楽しくないのでなかなか上手くいかない。

 とは言いつつも傍らにお酒があると大分変ってくるんだよな。体力を維持するために食べるか娯楽として食べるかという違いだろうか。あるいは単純に味の差かもしれない。お酒のつまみなんて大抵濃い味だから刺激も強いし。じゃあ毎食濃い味のものを食べればいいって結論になるのだろうか。いやそれはそれで嫌だな、病気になりそうだ。っていうか積極的には困ってないしな。見苦しい食べ方だけはしないように気を付けているつもりだし…そうだ積極的には困ってない。だから別に「有意義にする努力」なんて必要ないよ意識高い人かよ。

 

 みたいなことを昼ごはんを食べながら考えていました。取り留めがない。オチもない。