読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

正しさを武器にして殴り合うのは疲れる

雑記

 ので手軽な武器として人格否定だとか精神的マウンティングが扱われるし、特にインターネットでは相手の疲弊を狙って揚げ足を取り続ける戦法がよく採られる。これに関して言えば「○○も知らないんですか? あなたとは建設的な議論ができるとは思いません(会話打ち切り)」みたいなムーブが死ぬほどダサいのが問題の根本で、審判の存在しないネットバトルにおいては最後に殴った方が勝ちという不文律は決して揺るがないものだから(もしあなたがラストパンチを決めた以外で『勝ったことがある』と思っているならそれは勘違いであなたと同じ価値観を持っている人との間で「おれ達正しいよな」という思想の再確認をしただけだ)、なるべく思考コストを掛けず、相手だけにコストを浪費させるのが、どんな舐めた態度をとっても物理的殴り合いに発展しないインターネットバトルにおいて最強の戦法…

 とぼくも一時期は思っていた。けれど気がついてしまったのだ。――まだ先があるぞ、と。

 揚げ足を取るには相手の書いた文章を読まなくてはいけない。急所を探さなくてはいけない。敵と相対しなくてはいけないのだ。それはコストであり、リスクだ。ときには揚げ足を取り返されることもあるだろう。些細な誤字にすら突っかかってくる人間もいるのがインターネットである。なるべく言葉を発するべきではないし、そもそも相手と同じ土俵に立つべきではない。

 ぼくが提唱するインターネットバトル最強の戦法はこうだ。

 まず、バトルフィールドSNSだったときには大前提として、あなたをフォローしてない人間とはそもそも戦わない。結局ファイターが欲しているのは「おれ達正しいよな」なのだから、それは晒しRTからの言及で充分に得られる。

 で、フィールドが匿名掲示板、togetterとかのコメント欄、(reddit日本語圏とかいう過疎地)、あるいは互フォローの場合、まず攻撃したい相手の属性を確認する。何かのファンであるとか、抱えている信条であるとか。そして所持属性の中でも最もマイノリティであるというか、揶揄しても(そのコミュニティの中では)反感を買いにくいものを選んで、他人ごとっぽくdisりたい事柄と結び付けよう!

「○○の人たちって皆こうなのかな」が基本形だ。相手にわかる程度の言及に留めておいて直接会話しないのがポイント。工夫すべきは「こう」の部分の面白おかしい改変だけで、「○○」と「こう」を繋ぐ理屈はない方がいい。なるべく言葉は少なく抑えよう。そんなもん無茶な屁理屈にしかならないに決まっているからだ。揚げ足を取られるな。ウィークポイントは晒すな!

 噛みつかれたら「もし怒らせてしまったならごめんなさい」で一旦会話を切ってからの属性と絡めた揶揄でフィニッシュムーブだ! フォロー解除はするな。されるのを待て。されたらさらっと触れろ。「顔を真っ赤にした○○のアホととそれをいなした奴」的なアモストフィアをつくれるぞ! つくれたから何だという気もする。ぼくは何が楽しくてこんなものを書いているんだ? 前程を共有している人間と建設的な議論が出来た方が良いに決まっているだろ。ぼくは正気に戻った。インターネットが平和であればいいと思う。

 

おわり