2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日記:十一月三十日 コピペのトイレ

不審者なので休日の住宅街を徘徊していたところ尿意を催し付近の公園に寄ったのだが、公衆トイレの軒をくぐった瞬間デジャヴを感じた。その公園に足を踏み入れたのは今日が初めてで間違いないのだが、放尿する背中が外から見えそうな開放的デザインや小便器…

日記:十一月二十九日 血を吐きながら続ける悲しいマラソン大会

無理を通すために信頼ポイントを消費した実感のある労奴の金曜日だった。決済音が聞こえた気もするくらいハッキリ減った。また貯め直さなければいけないけれど、次に使う時のために真面目ぶった顔をして信頼を溜めるなんてのは労働をスムーズに進めるために…

日記:十一月二十八日 寒暖差!

朝は寒いし昼は暑い夜は寒い。どうなっているんだ。こんなことがあっていいのか。誰に文句を言えばいいんだこういうのは。異様に疲れた。なんだか身体の芯の部分がへにょへにょに歪んで自重で崩れそうな感覚があるし、脳味噌がどろどろにとろけて固まらず地…

日記:十一月二十七日 受け継がれる意志

すれ違った小学生の集団から「3Dアクションゲーム!」「ドラえもんも……」と声が聞こえた。まさかとは思うがバトルドームなのだろうか。「3D」の発音は完全にバトルドームだった。というかドラえもんが出てきた時点で決まりか?もし引き返して耳をそばだてて…

日記:十一月二十六日 寒すぎて赤道直下に移住したい

背の高い林冠が日差しを遮る鬱蒼とした熱帯雨林の緑の下を裸足で駆けぬけマングローブに建てた寝床でピラルクを釣りながらバナナを齧り常夏のじっとりとした陽気の中で眠りにつくと夜の訪れと共に襲撃してきたジャガーに追われ巨大化したウツボカズラの捕獣…

日記:十一月二十五日 寒すぎ!

信じられないほど寒い。衣服という頼りない防護壁のすぐ向こう側に横たわる重苦しい死の気配に肌が泡立つ。苦しい。「寒くて動けない」というより「地球にエネルギーを奪われたから動けない」という表現が正確で、これは抗ってもどうしようもないものだと本…

日記:十一月二十四日 寒すぎて日記どころではない日もある

そういう日もある。 おわり

日記:十一月二十三日 工臭 

電車の窓から眺める街に「工臭」と書かれた看板を見つけたのでいったい何を売っている店なのだろう、工業溶剤の悪臭を消すものを売っている店なのか、それとも逆に敢えてトルエン臭バリバリのシンナー専門店なのだろうかと気になったが、よく確認すると「工…

日記:十一月二十二日 仮説

路駐の車を眺めて考える。ライトを目、サイドミラーを耳、タイヤを四肢に見立てフロント側を顔として車を擬人化するイラストの手法はよくあるけれど、リア側を下半身に喩えるパターンは不勉強なのであまり知らない。しかし一旦その発想で停まっているワゴン…

日記:十一月二十一日 108円で折った鶴

何故か机の上にレシートが置かれていたので手慰みに鶴を折ったのだけど、正方形を切り出した残りの部分を捨てる前にふと眺めて気づく。鶴の形に折ってしまったのはレシート下部に印刷されたクーポンの部分だった。セブンイレブンPBの「ゼロサイダー」シリー…

日記:十一月二十日 に゛ゅ~ん

生茶ほうじ煎茶120円を買うため自動販売機に1020円を入れたつもりで1200円を入れてボタンを押したところ自販機がに゛ゅ~んと唸り1000円札を吐き出した。こうなるんだ、変な金額を投入するアホの存在がちゃんと想定されているんだ、という感動がある。生茶ほ…

日記:十一月十九日 終わりがないのが終わり

毎週通っていた虫歯の治療に一段落ついたのが夏の終わり頃で、じゃあ今は歯医者から自由なのかと言えばそうでもなく一ヶ月に一回健診を受けることになっている。いやまあそれはいいんだけどこれいつ終わるのだろう……と疑問を抱きながら今日も通院した。 「磨…

日記:十一月十八日 真藤順丈「ジョジョの奇妙な冒険 無限の王」を読んだ

ジョジョの奇妙な冒険 無限の王 (ジャンプジェイブックスDIGITAL) 作者:真藤順丈,荒木飛呂彦 集英社 Amazon 二部と三部の間を書いたスピンオフ小説。ジョジョ世界において「スタンド」という名称が発明されるまでの話。 過剰でけばけばしいラテンアメリカ世…

日記:十一月十七日 強キャラと虚無の土地

散歩をしていたら手を後ろに組んで背中をピンと立てた初老の男性が僕の横を結構な速度で追い抜いていった。不可視の拘束具で腕を封印されているかめちゃくちゃな強キャラかの二択でしか在り得ない走り方だった。どっちだったのだろう。後者であればいいな。 …

日記:十一月十六日 蚊柱

公園のベンチに腰を下ろし温かい缶コーヒーをひと口飲んでふと右を見上げるとめっちゃ蚊柱が立っていた。いやめっちゃ蚊柱立ってるやんけと左に視線を逃がすとめっちゃ蚊柱が立っていた。いやめっちゃ蚊柱立ってるやんけまさか囲まれたかと後方を振り返ると…

日記:十一月十五日 クソ眠き日々

社の先輩と話す機会が久々にあり「寝ても寝ても眠いんです」と相談したところ「捕まったヤク中の男を知っているが最後の方はお前のように生あくびを繰り返していた」と教えてくれたのでこいつ縊り殺して牢屋に行こうと思った。 祈りを込めてGABAの入っている…

日記:十一月十四日 眠い!

驚くほど眠いので驚いている!!!!!!!!!!!!!! 累計で十時間は寝た筈なのにどうして頭に靄のかかった感覚が消えないのだろう。最近寒いからかもしれない。つまり冬眠の季節だ。春になるまで布団に潜り続けるべきだ。温い布団の中で熟睡しながら餓…

日記:十一月十三日 激・眠かった

激・眠かったので日記どころではなかった。 そう言う日もある おわり

日記:十一月十二日 めざせ返却マスター

返却期限を過ぎたのにまだ読み終わっていない図書館の本が手元にあったのだが、「もしかして返却期限を過ぎた本は読み終わっていようがいなかろうが可及的速やかに返却すべきなのでは?(返却期限とは返却をしなくてはいけない期限の意味であるため)」と気…

日記:十一月十一日 激・眠い

激・眠いので日記どころではない。 そう言う日もある おわり

日記:十一月十日 生きるのが上手いひとはとっくにコツを掴んでいるのだろうが

有料化からこちら多くのスーパーマーケットでは「レジ袋を使うやつはここから勝手に取れ」方式になったが毎年空気の乾燥した季節になるとものすごく高い確率で袋を二枚重ねて引き抜いてしまう。みんなどうしてるんだろう。あの指湿らすやつって袋詰めの台に…

日記:十一月九日 成仏したくはない

散歩中に知らない神社を発見したので寄ろうとしたが、「どうも無人ではなく神職の人が常駐しているちゃんとした神社のようだな」と気づいた瞬間何故だか足が止まり、敷地の外周を未練がましくウロウロしながら境内を眺めるだけ眺めて帰った。無意識の内に「…

日記:十一月八日 個人的な恐怖

一方通行の道路と、一方通行の道路に隣接するマンション・団地等の集合住宅があるとするじゃん。 集合住宅の敷地にはもちろん駐車場があるだろうし、だから一方通行の道路へ住民の車が出ようとすることも当然ある筈じゃん。 図に示した位置に進行方向がわか…

日記:十一月七日 あったけ~お湯

所用あって区役所に行ったのだけど洗面所の蛇口から出てきたのが温水で、しかも寒々しさを緩和する力強さを持っているが決して熱くはない、例えるならば春風が手のひらを駆け抜けるが如き朗らかなあったけ~適温だったので「あったか~」となり今日一日こと…

日記:十一月六日 お釣りひとつでこんなことをグチグチ考えるのは健康に悪いが

たまにスーパーマーケットで紙幣を崩す都度、レジ打ちの店員さん達はいつの間にかお釣りをトレーに置いてくれなくなってしまったな、と思う。レシートと文鎮代わりに乗せられた硬貨を手で直接受け取るたび、他人の体温を感じなくて済んだあの日々の気楽さを…

日記:十一月五日 大丈夫か?

インターホンが鳴る。モニターに映ったのは若い女性とその後ろに控える男性。 「ダスキンです!試供品をお配りしています」元気な声で女性は言う。扉を開いてしまったら試供品を受け取るだけでは絶対終わらないだろうから「大丈夫でーす」とモニターを切った…

日記:十一月四日 そもそも季節品の癖に1シーズンで使い切れることない

夏に使い切れなかった冷感スプレーをベッドにぶちまけてしまった。これシーツ洗った方がいいのだろうか。いやアルコールだからむしろ消毒になるのか?甘いようなさっぱりするようなミントの香料が強く匂うが害らしい害と言えばそのくらいだ。眠れなくなるほ…

日記:十一月三日 こんな夢を見た。

ベットの上。窓には蜘蛛が巣を張っているし部屋には羽虫が飛んでいる。身体を起こしてすぐ横の机の殺虫スプレー缶を奪うような勢いで取る。吹きかけ床に墜落する虫はどうみても親指サイズのモスラで、そんなわけないだろとよく確認して納得する。モスラはゴ…

日記:十一月二日 さようならフリスクジュース

近所の自販機のラインナップが入れ替わり、暖かい飲み物が並んだ代わりにフリスクの炭酸ジュースが取っ払われた。元々売っている自販機の方が珍しいくらいだから次にいつ飲めるのか分からない。あるいはもう二度と飲めないのかもしれない。文字通り「液体に…

日記:十一月一日 町屋良平「1R1分34秒」を読んだ

1R1分34秒(新潮文庫) 作者:町屋良平 新潮社 Amazon ボクサーの小説。試合ではなく敗戦から次の試合までの期間の話。 ひたすらに文章が上手すぎる。肉体の動作に紐付いた精神の機微みたいなものをこんなふうに言語化できるものなんだ。 面白くて一気に読ん…