「最近読んで面白かった漫画を淡々と記録するコーナー」最終回

 ついに最終回です。

 

キタランド・ゴシック 

 全二巻。

 77円だったので買った。

 イかれた土地・アキタランドのシュールな日常生活を描く漫画。

 本来的に死と隣合わせである筈の記号を死とかけ離れたポップさで描写していて楽しい。なるほどポップなゴシック。

 キャラが可愛いのがよかった。

 

双角カンケイ。

 全二巻。

 77円だったので買った。

 

 双子の片割れに成り代わって女の子と付き合う漫画。

 めちゃくちゃ楽しく読めた。主人公のその場しのぎ力(ぢから)がクソ高くて尊敬してしまう。人生かくありたい。

 どう落着するのか気になって77円ではない2巻も購入。エゴの塊みたいな女たちが全員で地獄へ突き進んでんな~~と思う。終わり方がスッキリしない? いや全員で地獄に突き進んでるんだからこれでいい。むしろこれがいい。西へ……太陽が沈む西の荒野へ歩いて行こう……

 

 

 サジちゃんの病み日記

 全二巻。

 77円だったので買った。こちらも二巻はセール外。

 

 表紙と帯は「ギットギットンコッテコテのエログロ暗黒インモラルなハイカロリーヤンデレ漫画を食らえーーーーーーーーッ!」だが中身はそうでもない。むしろ根底に高いモラルがある漫画だと思う。

「関係性萌え」ってこういう事なのかな~~。

「相手を理解してあげること」「相手に対して誠実に向き合うこと」という二本の軸がある物語だと解釈した。後半に起こるヤンデれる⇔ヤンデれられる構造のちょっとした変化は、上記の軸に対して各キャラクターがどのように対応するかを浮き彫りにする。

「双角カンケイ。」のキャラはエゴの塊なのが愚かで可愛かったけど「サジちゃんの病み日記」 のキャラは他人に対して誠実であろうとするのが可愛い。好対照では。

 

 77円セールで買った漫画の中ではいちばん好みに合っていた。

 

しにたいおんなのこ

しにたいおんなのこ

しにたいおんなのこ

  • 作者:るぅ
  • 発売日: 2020/07/09
  • メディア: Kindle
 

 

 Twitter連載サイレント漫画。楽しませて頂いたのでkindle版を買った。

 Twitterからでも全部読める。

 

 死にたい女の子の物語である。

 無理やり文章の形に収めると陳腐になってしまうような感情も世の中にはあって、それはきっと増えることはあっても減ることはないんだろうけれど、だからこそ「絵」というメディアはとても強いんだな~~と思う。

 可愛らしい絵柄で描かれる「死にたさ」「死ねなさ」は中盤に思わぬ大回転をして物語全体の構造すら変化する。そこに映し出される感情を伝えるにはサイレント漫画がきっと最良の形式で、言葉の形だと歯が浮いてしまうようなものをダイレクトにぶつけてくれる。

 とてもよい漫画だった。連載してくれてありがとう……感謝……そしてさようなら……

 

 

 って二部始まっとるやんけーーーーッやったーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

胎界主 第三部<翻訳儀典>

www.taikaisyu.com

ぼく「秩序の信奉者だった頃のソロモンが描かれるのか~~」

ぼく「秩序の信奉者だった頃のソロモンが描かれているのか……?」 

 

 十年以上かけて描かれた作品世界の大前提が急にズブズブ沈んでいくのは胎界主だけ!

 

 

余談 

 

 思ってたよりお金を使ってしまった。とは言え禁酒すればトントンになる程度ではあるけれど。

 これからも漫画を読んで禁酒をするぞ~~~~~~~~~~~!!!!!!

  ウォ~~~~~~~~!!!!

 

 

 

 

 

 

おわり