深夜ツイートブログⅡ

 皆さんはダイエットと言えばまず何を想像しますか?やはり流行を通り過ぎてすっかり定着した糖質制限でしょうか。もちろん素直に運動した方が効果的だと考える人も多いでしょうね。夏は脂肪の燃焼にピッタリの季節ですから、軽いワークアウトを習慣づけるなら今がチャンスではあります。

 ですが今の時期に向いているのは運動だけではありません。実は身体を動かさなくてもできる、暑さを活かした簡単ダイエット方法があるのです!

 それは「食欲減退ダイエット」!

 手順はこうです。まず家の窓をすべて閉じ、冷房をすべて消して下さい。すべてです。消しましたか?すると……もうお分かりですね、あなたの肉体は大きなダメージを受けます!これで準備は完了、あとは仕事のこと、これから先何十年も続く人生のこと、消せない過去のやらかしのことなどを薄暗い部屋の中で独り考え続ければ、肉体、精神ともに疲労したあなたの食欲は霧のように消え失せるでしょう。消費カロリーが摂取カロリーを上回っていればどうあがこうとも勝手に体重は減るわけですから、摂取をゼロにしてしまえば物理的に太りようがないわけですね。一日二日食べなくても人間は死にはしませんし、特別に必要なものは何もないのでタダで実行できる最強のダイエットです!冷房を切るので電気代の節約すらできてしまうオマケつき。そしてちょっとでも食欲が戻った瞬間あなたは反動でハイカロリーな食べ物をドカ食いすることになるでしょう。断食と過食、終点なきループ!その先にあるのはリバウンドのみです。この方法で僕は4万2千トンだった体重を4万6千トンまで増やしてしまいました……ってこれ2018年公開の映画「劇場版ウルトラマンジード 繋ぐぜ!願い!!」に登場したジード最強フォーム「ウルティメイトファイナル」と絶賛放送中の「ウルトラマンZ」客演時にジードが引っ提げてきた新フォーム「ギャラクシーライジング」の体重やないか~~~~~~い!!!!ウルトラマンZの話をします。

 6話「帰ってきた男!」にて華々しく登場し公式配信爆速100万再生を成し遂げた男・朝倉リクが7話にて「帰っていった男!」となったことに関してはホっとした気持ちと残念な気持ちがちょうど半々くらいあって、あのままだと「Z」じゃなくて「ジード2」になってたのはマジでそうなんだけどでもそれってどうしても避けなきゃいけないことだったの?とも思うんですよね。って言うのも今のウルトラマンって「昔の作品」からの引用も多いけど「ちょっと前の作品」との繋がりも強くて、実際「Z」には2016年放送の「オーブ」出身のキャラクタ―が「いちいち説明しなくてもお前らこいつのことは知ってんだろ?」と言わんばかりのノリでレギュラー出演しています。で、これが何で成立するかというと放送形式に理由があると僕は考えてて、現在のウルトラマンは新作を半年放送し、旧作の再編集版(通称「列伝」)を半年放送するローテーションで制作されてるわけですね。重要なのはこの「列伝」で、最初は本当に「昔のウルトマラン」の再放送だったんですが「今のウルトラマン」が作品をいくつも重ねた結果そっちもネタにできるようになったので、最近の作品は面白い部分だけバンバン再放送されています。むしろ昭和ウルトラとか全然チョイスされなくなりました。だから「オーブ」のキャラクターの認知率も高いわけです。今のキッズってレジェンド商法に慣れ切ってるから昔の特撮ヒーローの名前も普通に知ってるんだ、っていう話インターネットでよく聞くでしょう、要するにそれです。「列伝」は繋ぎじゃなくて現代ウルトラマンの基礎教養を初見に勉強させるための重要な役割を担っているわけなんですね。そこを踏まえたうえで「Z」の話に戻ると、物語を拡張する本編と物語を教養化する「列伝」が緩やかに連結している極めて長大なシリーズが今のウルトラマンなのだから、突然やってきたジードが主人公張りに活躍したとしてはそれは「ジード」と「Z」が地続きであることの証明でしかなく、クロスオーバーを基本的にイベント(=例外)扱いにして作品ごとをきちんと区切る傾向にある東映特撮とは明確に差別化された、特異な視聴体験を得ることが出来たのではないかと考えます。「Z」なんだからゼットが主人公じゃないと駄目だろ?それはそう。でも新作を放送する半年間って実は虫眼鏡なのかもしれないよね。「ウルトラマン」という長大な大河物語の一部を垣間見るための…… あっ大河って言っても2019年放送の「ウルトラマンタイガ」のことではありませんよ。まあ「大河」と「タイガ」なんてしょうもないダジャレでしかないけど「sou(歌手)」から4個も5個も同音異義語を並べまくってくると立派な“圧”なので押し潰されてしまいます。同音異義語で"圧"を掛けてくる謎のアカウント終世終太郎、いったい何城何太郎なんだ……(フォロワーのRTで回ってくるまで何城何太郎なのか知らなかった)(ありがとうフォロワー)(持つべきものはフォロワー)

 

 

 

 

 これが何かと言うと今年の1月から3月にかけ絶賛放送されたSFミステリアニメ『ID: INVADED』で脚本を書いた小説家の舞城王太郎が深夜に突然投稿した非公式スピンオフ小説です。アニメのOP曲を歌うと安楽椅子探偵にされてしまうらしい。そんなことある?

 まあ多分これアニメ各回のタイトルから連想した内容をライブ感重視で描いてるパターンで本編と明確に繋がることはないと思います。なので『ID: INVADED』のファンが無理して読む必要はありませんが、同作から舞城王太郎に興味を持った人なら楽しめるのではないでしょうか。(今のところ)そんな文量もないですし入門用に丁度よいかもしれません。『名探偵』の元に持ち込まれたカロリー高そうな事件が瞬殺されるスピード感と推理可能不可能はそもそも前提にない解答に圧倒された読者は呟くでしょう、「そう…(無関心)」と。我々は舞城王太郎の手のひらの上で転がされているのだ。でも名探偵がそうだって言ったらその作品ではそれはそうなんだよ。ミステリってそういうローカルルールでやってるんだ。だから甘んじて受け入れ飛躍する論理のダイナミズムを楽しましょう。

 

 

 

 

 こっちの方は純文学系の文芸誌に載せる短編みたいな作風です。つまり概ね純文学みたいな作風と言っていいのでしょうけれど、でも簡単に純文とかいうけど何をもって我々は数多ある小説のうち特定の群だけを「純文学」と呼ぶのだろう。「純文学の新人賞受賞作」とか「初出が純文学系の文芸誌」みたいな機械的括り方をしてしまうとそれこそ初期の舞城みたいなスリップストリーム文学を拾えなくなりますし賞も文芸誌も整備されてないタイミングの近代文学は純文じゃねーのかよって話になりますが真面目な顔で「内容が芸術的であること」なんて定型化できない定義を口にした次の瞬間「これは芸術なのか?」「ではこれは芸術ではないのか?何故?」と無限に取られる揚げ足を晒すことになってしまいます。揚げ足取られるのは絶対に嫌ですが冷静に考えて小説の話をするのに揚げ足取る取られるを考える必要性って何?本当は純文学の定義を考えたいのではなく他人の雑なジャンル語りを嘲笑したいだけなのでは?割とそうかもしれません。そもそも本気でジャンル史をやるつもりがない人間が定義論に首突っ込もうとするのが間違いなのでしょう。筋肉を酷使するように思考を働かせて「それ」そのものとがっぷり四つで組み合わず、上辺だけ掬ってマウント取りの材料にしようとするのは魂が贅肉でブヨブヨになってる人なんでしょうね。魂の贅肉は落とすべきだし、健全な精神が健全な肉体に宿るならば魂の贅肉を落とすためにはまず肉体の贅肉を落とすべきです。ダイエットをしましょう。

 皆さんはダイエットと言えばまず何を想像しますか?やはり流行を通り過ぎてすっかり定着した糖質制限でしょうか。もちろん素直に運動した方が効果的だと考える人も多いでしょうね。夏は脂肪の燃焼にピッタリの季節ですから、軽いワークアウトを習慣づけるなら今がチャンスではあります。

 ですが今の時期に向いているのは運動だけではありません。実は身体を動かさなくてもできる、暑さを活かした簡単ダイエット方法があるのです!

 それは「食欲減退ダイエット」!

 手順はこうです。まず家の窓をすべて閉じ、冷房をすべて消して下さい。すべてです。消しましたか?すると……

(ふと違和感を覚える)

(首をかしげる

(気を取り直す)

(喋り続ける)

(喋り続ける)

(喋り続ける)

 

 

 

 

おわり