羽虫が天井を歩いていて、一瞬目を離した隙に消えていた。いやこの部屋のどこかにはいるのだろうけれども。どこにいるのだろう。見つからない。埃を被った本の山だとかDVDのパッケージの山だとかゼロコーラのペットボトルの山だとか、小さい虫が隠れ住める山脈はいくらでもある。物陰のすべてをひっくり返す訳にもいかない。こうなれば羽虫と生きていくしかない。ペットのようなものだと思えば楽しい気持ちになれるだろうか。目の前に現れたらたぶん潰してしまうだろうが……
おわり
羽虫が天井を歩いていて、一瞬目を離した隙に消えていた。いやこの部屋のどこかにはいるのだろうけれども。どこにいるのだろう。見つからない。埃を被った本の山だとかDVDのパッケージの山だとかゼロコーラのペットボトルの山だとか、小さい虫が隠れ住める山脈はいくらでもある。物陰のすべてをひっくり返す訳にもいかない。こうなれば羽虫と生きていくしかない。ペットのようなものだと思えば楽しい気持ちになれるだろうか。目の前に現れたらたぶん潰してしまうだろうが……