日記:二月二十一日 「実年齢よりも若く見えますよ」と言われたときのこと

 実年齢より若く見える、と評されたときの正しい返答が分からない。「振る舞いに年齢相応の重みを感じない」という意味合いの皮肉かとまず勘繰ってしまう。(自分で主張するようなことでもないが)それなりに苦労してきたと自認してはいるのだけれど、鏡を見ても顔が引き締まっていたり頼れる雰囲気が漂ったりはしていない。それもまた事実だ。もっと苦労している人はいくらでもいるだろうし、ただ苦労しただけで糧になるような経験は積めていないし、労働に対する責任感にも欠けている。大人っぽい大人は苦労して経験を積んで責任感を持っているのだろう。

 当然だがこの文章には「苦労している方が偉い」とか「人生経験豊富な方が凄い」とか「責任感がある方が素晴らしい」みたいな含意はなく、ヘラヘラ笑って適当に生きていけるならそれが最良だと考えているし、じゃあ何言われてもヘラヘラ笑ってりゃいいじゃんという話ではあるのだが、苦労してる方が偉いと思っている人が苦労の重みを感じない人を当て擦るのは悪意からなる攻撃ではあろうし、攻撃してきた人の首はどうしても全員ねじ切りたくなってしまうので、「若く見えますねw」への返答は「もし僕が考えすぎていただけだったのなら本当に心苦しいのですが首をねじ切らせて頂きました」と腕の中の生首へ応えるのが正解なのだと思う。まともな大人の出す結論か?

 

 

 

おわり