椅子のない部屋を想像するとしてどこに座るのかと言えば床に座るのだろうし部屋が部屋として機能している限り床はどこにでもあるので座ろうと思えばどこにでも座れる床座文化は合理的ですらあるが椅子が面白いのは本来どこにでも座れるはずの床にそれを置いた瞬間椅子にしか座れなくなる、正確に言えば「ここは椅子に座る空間ですよ」という合意がいつの間にか結ばれることで、なるほど椅子は座るためでなく椅子以外の場所に座らせないためにあるのだなと納得する一方、床座文化の発明のひとつであるところの腰を預けやすい柔らかい床、即ち畳が敷かれた部屋には「ここは床に座る空間ですよ」と主張する力がある。では畳の上に椅子を置いた時どちらのパワーが勝つのか?答えは「畳が傷むからカーペット等を噛ませろ」なので畳vs椅子の勝者はカーペット等である。
おわり