図書館から借りた本の返却期限が過ぎているが、この降雨の中で返却しに行くべきなのだろうか。傘は万能か?鞄が濡れれば本だって濡れるかもしれない。借りたものを、それも紙の本をびしょ濡れにしてしまって許される理由なんてあるのだろうか?いや、どうあっても許されない!知恵を次の世代へと受け継いでいくため書物を決して傷つけず丁寧に扱わんとする誇り高き意志と期限はどちらが優先されるべきだろうか!?もちろん雨が降ろうと雪が降ろうと爆弾が降ろうと決まりに従うのが利用者の責任であり約束だ、と考える人もいるだろう。それもまた正しくはある。しかしある基準に固執する者と本の保護であれば臨機応変になれる者、真の意味で本を愛しているのは、視野が広く視座が高いのはどちらであろうか?僕は敢えて静観を選ぼうと思う。無責任者の誹りは甘んじて受け入れよう。それが本を守護するためになるのならば……ネ。返しに行くのは明日……いや明日も時間帯によっては雨らしい。明後日……?明後日のことは明後日考えよう。やらない理由を見つけるのだけは得意なんだおれは。
おわり