日記:七月二日 自然と破けたジーンズは「自然と破けたジーンズ」であってダメージジーンズではないのではないか

 ジーンズの膝が擦り剝けているのに気づいた。空爆されたみたいにボロボロのダメージ加工をされた服がそういうファッションとして定着して久しい現代において細い穴ひとつ開いているくらいなんだという話ではある。ちょっと前にニルヴァーナを聴いた所為か気分はカートコバーンで、「最初から破れている古着ふうのジーンズよりも着古して自然と破けたオレのジーンズこそが反商業主義を象徴する真のダメージジーンズだぜ」と一席ぶちたくなるところだがグランジであるとかもっと遡ってパンクのファッションがハイブランドに回収され定番化してハイカルチャー化する工程は僕が産まれる前にとっくに済んでいるのだから「ダメージジーンズ」という言葉はハイブランドの所有物でしかなく、だから真のダメージジーンズとは「ダメージジーンズ」としてつくられた「最初から破れている古着ふうのジーンズ」の方であり、僕のはさっさと買い替えた方が良いボロ布でしかないのだろう。

 

 

おわり