日記:七月十六日 魔法少女山田と怖さに寄与しない部分の解像度

 交番の壁に貼られた行方不明者の張り紙を通りがかりに眺めて、ホラーモキュメンタリーみたいだなと思った。いやホラーモキュメンタリーが交番の壁に寄せてるんだけれど。他ジャンルよりも現実らしさを重要視しているからこそのモキュメンタリーなので虚実を越境する不穏さがあるとも言えるし、不謹慎じゃん?とも言える。

 個人的には不謹慎でも怖けりゃいいよホラーなんだから、と考えるし、現実味の追求が怖さに結びついていなければそれは失敗ではあろうとも同時に思う。

 

 ところで、現代和製ホラーモキュメンタリー最大手TXQ FICTIONの新作「魔法少女山田」が放送された。

 


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 咀嚼が難しい。

 架空のバラエティ番組パートに非常に力が入っているのは視聴者の全員が頷くところだろうし、だから現実味という観点では過去作の中で最もそれらしいと感じたのだけど、放送内容の半分以上を占める「それらしいバラエティ番組」が怖さに寄与しているようにまったく思えない、中盤まるっと飛ばしても考察上特に問題なさそう、それらしさ故に1.75倍速でもタルくて辛いのって、僕は正直演出としては失敗だと思ってしまった。ホラーの最前線を走っている作り手の中では「怖さに直接寄与しない部分の解像度を極限まで高めることで物語世界の現実味も極限まで高められ現実とフィクションの境界が曖昧になるのだ」みたいな思想があるのだろうか。でも実際に番組として世に出されたそれ自体が面白くなかったらキツくないか。ポップじゃ無さすぎないか。

 いやまだ1話だけどね!グダグダ言うの早すぎ!

 

 

おわり