花火大会があったようで交通規制に巻き込まれてしまって、自転車押しながら人ごみの一部になって長い長い道のりをのたのた歩く羽目になった。まあでも仕方ないよね時にはこういうこともあるさドガンドカン炸裂してる花火でも見て機嫌を直そうじゃないかとポジティブな気持ちで夜空を見上げた……見上げたのだけれど、ちょっと話は変わるんだけど世の中のエンタメって二種類あると僕は思っている。ひとつはそれ自体が面白いもので、もうひとつは「それを楽しんでいる」という状況をつくる為に存在しているものね。花火って後者だ。後者の極地だよ。娯楽の乏しい時代だから有難がられていただけなのに「昔からやってるから」って理由で今も続けてるのがそもそも間違いで、「一年に数回しかない花火大会に遊びに来ている」という非日常感ありきだから自分から花火に対して積極的に心を開こうとしないと楽しむに足らない。花火それそのものに閉ざされた心の扉を開く力はなく、できるのは扉の手前で音を光を散らすことだけ。そして数秒で消え去るのみ。心には何も残らない。
結論としてポジティブな気持ちを維持するのは無理だった。交通規制に引っかかったマイナスをプラスにする力は花火にはない。
あと道路に座りこんでビルとビルのせっまい隙間から花火覗き見ようとするあの地虫どもは本当に何なんだ。何故あれを跳ね飛ばしてはいけないんだ。法で裁けない真の悪はあの連中ではないのか。この惑星はもう終わりだ。
おわり