パニックホラーの古典なのだからエログロと浅慮な人々と勿体ぶって全身を現さない怪物の映画なのだろうなと完全に舐めてかかり、じっさい途中まで想像通りの内容だったので油断していたのだが、まさか後半ガラっとジャンルが変わるタイプの映画だとは思わなかった。
ヘミングウェイの「老人と海」を思い出すような大自然に立ち向かう海の男の物語、海洋冒険バトル映画に変貌した後半の展開はそれまでの静的な演出とのギャップが凄まじく不意を突かれはしたものの、しかし明らかに後半の方がエンタメ性が高い。
サメが容赦なく攻撃してくるようになってからの特撮が凄い。全編セットではなく実際の海で撮影した映像ということで、壊れゆく漁船にしろ巨大な顔を覗かせるサメにしろやはりCGではなくそれがそこにあるという説得力がある。サメが海中に煙のような血をまき散らしながら落ちていくカットの美しいこと。
何だかんだ退屈せずワクワクしながら観れた。
おわり