シン・エヴァンゲリオン終盤の重要なシーンで「もろびとこぞりて」が流れる演出がある。クリスマスシーズンだからかYouTubeのトップ画面にサントラ版の動画が――もしかしたらめちゃくちゃ違法アップロードの動画が――流れてきたので再生しつつふとコメント欄を眺めると、「エヴァ世界の日本は地軸が傾いた影響で夏が終わらなくなっている設定があるが、停滞した世界が次の段階へ進むことをクリスマス、つまり冬の曲をBGMにして暗喩している」という旨のコメントが書かれていた。これ自体は割とよく聞く考察なのだけど、目を惹いたのはそこに付いた「オーストラリアはクリスマスでも夏ですよ」と指摘する英語のコメントで、現代はクソリプが海を超えて届くのか、と感心してしまった。そりゃそうだよな。ブラウザに翻訳機能が備わっているのも当たり前になったしAIの進化で精度も向上した。翻訳が手軽になり、言語の壁が低くなり、国も人種も宗教も関係なくクソリプが飛び交う世界が一歩前まで近づいている。これからもインターネットはどんどん悪くなっていくのだろう。
おわり