日記:一月一日 人類が足を踏み入れることのない洞窟の奥にのみ棲んでいる生き物

 人類が足を踏み入れることのない洞窟の奥にのみ棲んでいる生き物もいるのだろうな。無人探査機ですらカメラを突っ込めないような激狭超細穴の奥の奥にいるようなやつ。老いさらばえたホモ・サピエンスの最後の個体が樹皮のように硬い瞼を永遠に閉じたその日の後も暗くて湿った闇の奥の奥の奥で独自の生態系をやっている生き物のことを想うと我々の社会なんて相対的に大したものでもないように思えるのでよいかもしれない。みんなも人類が足を踏み入れることのない洞窟の奥にのみ棲んでいる生き物のことを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

おわり