断酒118日目

 ゴジラS.Pのことを考えていた。

 

 

「(任意の長期コンテンツ)だから触れるし、興味も途切れにくい」ってスタンスのやつ(ゴジラS.Pにおける僕だ)が多いと見込まれればそのコンテンツの枠組みの内側で新しいことや尖ったことが出来るけれど、この傾向って単純に考えると新しいことも尖ったことも既存のコンテンツ内でしかやれなくなるっていうパラドックスみたいな構造になってて、じっさい東映が今更仮面ライダーと戦隊畳んでまったく新しい男児向け特撮シリーズ立ち上げたり円谷がウルトラマン畳んでまったく新しい怪獣プロレス番組を始めたりはしない(当たり前だけどしなくていいよ。念の為)んだろうな、というようなことを思った。

 もちろん新しいことを試しやすい場があるのは悪いことじゃない。「こんなの仮面ライダーじゃないだろ」と毎年どこかで言われるようなコンセプトの幅の広さは平成、令和ライダーの特徴だ。

 近年のウルトラマンは“遺産の食い潰し”とも揶揄される勢いで旧作の要素を商品化しまくっているけれど、一方で物語的には前年と雰囲気がガラッと変わるような、新しいことをやろうやろうとする気概の伝わる作劇を何年も積み重ねていて、その結果いつの間にか「近年のウルトラマン」そのものを“遺産”に出来るようになった。ウルトラマンZという大傑作は「ニュージェネレーションヒーローズ」の積み重ねの結実だった。

 ナチュラルに特撮の話ばっかりしてるのは僕は特撮くらいしか観ない人間だからだけど、ちょっと考えてみたらサンライズ製ロボットアニメだって全部ガンダムに集約されそうなものだよな。でも意外にポツポツ新作やってる。特撮はバチクソに金がかかるからより新規の企画が立ち上がり難いってことなのだろうか。

 映像加工や編集なんかは昔より楽になってるらしい。規模感の小さな企画なら一昔前よりはむしろ今の方が完全新作怪獣映画とか作り易くなってたり……したらいいな。やっぱり新しいものは嬉しいので。

 そう言えばシリーズ怪獣区ってどうなったんだろう、と思って調べたら何作か漫画をやっていた。ぜ、ぜんぜん気がつかなかった。アプリの方はあんまり開かないから……(TTFCはPCでも漫画読めるようにしてくれないだろうか……)

 

 

おわり