日記:九月十二日 映画「バーバリアン」を観た

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 良作ホラー映画。

 何となく評判がいいことしか知らず、最序盤で「もしかしてレイプリベンジもの(そういうジャンルがある)か?苦手なんだよな…」と不安になったがそういうアレではなかった。なかったが、安心する間もなく急なカーブを曲がるような展開が続き、どこに向かうつもりなのか教えて貰えないまま翻弄されるのが不気味で面白いんだけど全体像が少しずつ観えてくるとかなり陰惨な話だと明らかになる。

 観終わった今振り返って考えれば導入の不穏さも恐らく意図的な演出で、比喩の表現を変えながら性の非対称であるとか加害の話を繰り返し語っていたように思う。ジャンルとしてはフェミニズム映画でもあるのではないか。ある意味で広義のリベンジものではあったのかもしれない。いや逆襲してスッキリ!みたいな展開はないけど。

 突き刺すような悲しさというか真剣さを感じつつ同時にシニカルなユーモアも通底しているのでそこまで重い気持ちに浸らず済むし、別に何も考えずに観ても不穏演出がバチバチに決まっている変わり種ホラー映画として楽しめるのではないか。

 あと風刺にしてもデトロイトの行政ヤバすぎてそれも怖かった。

 

 

 

おわり